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2010年。
某県某所。
長い長い坂道を一人の少年が歩いていた。照り付ける日差しを浴びる少年は汗ダク状態。
黒髪に黒目が特徴的な少年の名前は、香川 晃(かがわ あきよし)。
高校一年生の16歳。頭は普通、運動神経抜群の、どこにでもいるような男子高校生だ。
「暑い、暑い、暑い、暑い」
「暑い」の連発を繰り返す晃は、太陽の日差しによってダウン寸前。
「毎日毎日この坂道はキツイ。この高校…受験しなきゃよかった」
黒いズボンに、半袖のカッターシャツに赤いネクタイが、現在の晃の服装だ。
晃の目線の先には、立派な校舎が見えていた。
だが、まだまだ坂道は続いている。晃の他にも、生徒はたくさん居て、どいつもこいつも汗ダクだ。
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