SKILL＝GAME

「あ!…それより知ってるか!?」

叫び声に近い音声で、章俊が晃に尋ねる

「知るわけねぇーじゃん」

「いやいや、知っとけよ!」

何をだよ!!

と心の中でツッコム。

「で?何だよ」

「明日だよ!!明日は、待ちに待った謎のゲーム『SKILL＝GAME』の発売日だろうが!!」

何を興奮しているのだろう?顔を真っ赤にさせ、顔を近付けてくる。

バシッ

「痛って!!何でビンタ!?」

そう。章俊が顔を近付けて来たので、反射的にビンタを放ってしまった。

「す、すまん。だが、分かってくれ!!俺にはそんな趣味はないんだ。俺は男!!章俊…お前も男だ!!…分かってくれ。これは紛れもない事実なんだ!!」

場がシラケ、周りの生徒の視線が二人に降り注ぐ。