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「………………」
「………………」
晃、章俊ともに言葉を発しない。…否、発することができない。
恥ずかしくて。
周りの生徒達は立ち止まっていて、怪しい視線を送っている。
ただしくは、晃ではなく章俊だけに視線が送られている。
「な、何勘違いしてやがんだーっ!!」
章俊の、虚しい叫びが辺りに響き渡る。
「最悪な朝だ…」
「まぁまぁ、もう終わったことだし、気にすんなよ」
今は、学校の靴箱に二人はいた。
章俊が落ち込み、晃がそれを宥めていた。ただ、原因は晃にあって、章俊にはない。
すなわち、晃が宥めてもまったく説得力は皆無である。
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