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「大丈夫?」
「ダメかも...」
「もう、急にどうしたのよ。話聞くよ?」
ダメだ..今話したら..
「ごめん、今は話せない」
「そっか。いつでも話し聞くからね」
「ありがとう。ちょっと、今日は帰る」
「そっか」
この調子じゃ仕事も手につかない。早退させてもらおう。社会人にもなって、プライベートなことでこんなになるなんて情けない…。
部長に体調不良と伝えると、今まで一度も休んだことがなかったためか、あっさりと早退の許しを貰うことができた。凛には花音から伝えてもらい、足早に帰宅した。
ソファーに座り、頭を抱える。
「はあ、もう、私の馬鹿…」
この先、毎日凛の顔を見ながら仕事なんて耐えられるだろうか?自分のこの気持ちを抑えることができるだろうか?
涙が止まらない。
もうどうにかなっちゃえ...
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