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「あ~飲み過ぎた...」
「私も...」
昨日の歓迎会にて自分のキャパを忘れてはしゃいでしまい、いわゆる二日酔いになってしまった。
それでも仕事はあるわけで...
堪えきれずにデスクに突っ伏していると部長の声がした。
「みなさんおはようございます」
部長の挨拶と同時に皆が立ち上がる。
「「おはようございます」」
「えー、みなさんに紹介します。今日から新しく主任となる城崎凛さんです」
城崎凛?
しろさきりん?!
頭痛がすることも忘れ顔を上げると、そこにはスーツに身を包み、最後に会った時よりもぐっと大人びた凛が立っていた。
なんで…。
「みなさん初めまして、城崎凛です。頼りない私ですが、みなさんを一生懸命フォローできるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします!」
自己紹介する凛の笑顔は昔と変わっていない。
「それでは、今日も一日頑張りましょう!」
部長の掛け声で皆が仕事をし始める。
慌てて私も座り、仕事にとりかかろうとするが頭の整理が全くできない。
パシン!
「いった~!何すんのよ」
頭を抱え、仕事に手が付けられない私を見かねてか、花音が私の脳天めがけてこぶしを振り下ろす。
「仕事しろ」
こいつ...さっきまで戦闘不能だったくせに。
「わかってるよ」
悩んだって仕方ない。仕事しよ!
とは意気込んだものの..全く仕事が手に付かない...凛が気になって仕方がないんだもの。
幸い、凛の席から私の席はほとんど見えない。
でも、こんな調子じゃ先が思いやられる....
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