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やっぱり歓迎会はやるもので.. 「乾杯~!!」 テーブルに並ぶご馳走の数々。 盛り上がりはじめる社員。 その中心には主任の凛。 「はぁ~どんだけよ..」 「どうした華?」 部屋の片隅で花音と二人、チビチビ烏龍茶を飲んでいた。 「いや、何でもない」 「何かさ、今日の華おかしかったよ?」 「そうかい?」 「しかも、お酒飲まないし。熱でもあるのかな?」 子供の熱を測るように、オデコに手を当てられる。 「大丈夫だよ」 「ふ~ん。ならいいけどさ」 そのあとの歓迎会は過酷そのもの... ウーロン茶では足りずお酒に手を出し、ベロベロに酔っ払った花音に絡まれ、仕舞いには私の膝の上で寝てしまい、凛どころじゃなかった。 そのせいで二次会には参加せず(する気はなかったが)花音を家まで送ってから、そのまま帰宅した。 家に入り、そのままベッドにダイブする。 「疲れた...」 さすがに驚いたな.. まさか凛が新しい主任だなんて。 凛のことを考えながら首に付けていたネックレスを握りしめた。 8年前、凛に貰ったネックレス。 私はまだ凛が好きだった...
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