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俺は振り向いた。
だが、誰も居なかった。
「クソッ!!何でこんな事に!!」
―解っていたんだ。
―何かが起きることを。
―ただ…暇だったんだ。
話は、数時間前に遡る。
俺は青陵高校の生徒で、成績は…普通?
授業には真面目に出ていた方だ。
ただその日は何となく、授業をサボった。
だが…サボったのは良いとして、何もすることが無く暇をもて余している時に…「お!!こんな時間に、こんなとこいるなんてアンタもサボりか?」
「ん?あぁ…まぁそんなところだ。」
いきなり話しかけられ、吃驚したが〝アンタも〟と言っていたから、この人もサボりだろうか。
「俺は岬 淳平。アンタは?」
初対面の人間にしかもさっき会ったばかりのヤツに何で名乗らなきゃいけないんだ…と思ったが相手が先に名乗ったため、こちらも名乗るのが礼儀だ。
「俺の名前は神埼 憂だ。」
「〝ゆう〟って優しいって方か?」
「いや、よく間違われるが憂鬱の〝ゆう〟の方だ。」「へ~珍しいな。」
「まぁな。だが俺は自分の名前は嫌いだがな。」
と、ここまで話したが話題が無くなり話を続けた方が良いのか迷っていると 、淳平が
「あ!いっけね!!そーいや向こうで友達待たせてるから、読んでくるわ!!」
「お…おう。」
『結構忙しいヤツだな…』と思ったが退屈はしなさそうだ。
色々、思ってるうちに淳平と淳平の友達が来た。
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