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今はグランド脇の川原。
西からのぬるったるい風が土埃を運び、一人、高笑いしている少年の汗ばんだ頬をなでる。
『──クズどもが。泣くなら二人に泣いて謝れ』
落ち着いたのか、冷めたのか、冷ややかなんて甘いものではない、鋭い視線で一瞥し、一人で片付けを始める。
一番頑張ったのは言うまでもなく自分。
次にキャプテン、次いでマネージャー。
それは周知の事実であり、罵倒され続けたチームメイトでさえ認めていることだ。
それを知っていながら、感じていながら改善せず、そして泣き崩れる"元"チームメイトに煮え繰り返るほど腹が立った。
それはもう死ねば良いと願うほどに。
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