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男子校に入学して早一ヶ月、俺は物足りなさを感じていた。
それが五月三日の今日にやってくるのだ!
そう―――転校生がっ!!
理央「ちょっと…どうしたの?何だか息、荒いよ…?」
そう言って上目遣いで俺の顔を覗き込んでいるのは、俺がこのクラスで(いつの間にやら)友達になった七海理央ーナナミリオーだ。
理央はぱっちりした目、ぷっくり唇、艶々のロイヤルミルク髪をした可愛い系の少年だ。
初めは萌えねぇよ、こんなの。
男娘なんざ認めねぇ!
と思っていたのだが、一緒にいるうちに性格がやや男っぽいと分かったため考えが変わったのだ。
理央には規模は小さいがファンクラブがある。
一緒にいる俺が何で何もされないのかと言うと、理央曰くややかっこいい分類に入っているからだそうだ。
よくわからんが照れるぜ
紬「何々?もしかして聞きたいの?」
理央「いや…どうせ転校生のことでしょ?」
紬「どうせって何だよ。一番大切なことじゃがいも」
理央は呆れた様子で溜息をついた。
失礼なやつじゃ全く
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