送信MAIL1:木野原 あやめ

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「そんなこと言わないでよぉ~!」 と子犬のように泣き付く少女。 「………。」 けれど、結花と呼ばれた黒髪少女はまるで無視して、カバーに包まれた文庫本へと目を移した。 「また結花に絡んでんの、あやめ?」 そして、甘ったるく呟く少女―――木野原あやめ(キノハラアヤメ)に、私は呆れ顔を向けた。
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