送信MAIL1:木野原 あやめ

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「えーと、木野原。  俺のこと、そんなに苦手か?」 こてっと首を傾げながら、心配そうな顔をしてあやめを見つめる瀬川。 対して、茹でダコみたいな顔したあやめ。 いや瀬川、それ逆効果…… 「そそそそそんなことはっ!!」 『そ』が多いよ。 動揺し過ぎだから、あやめ。 ふぅ、と私が肩をすくめたのも束の間。 それだけ言えば、瀬川の前から逃げるように、あやめはとんで教室を出ていった。 「……俺、何かわかんないけど、  木野原に嫌われるようなこと、  しちゃったのかな、なぁ秋園?」 ……アンタは悪くないよ、鈍感瀬川。
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