3クール目

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2週目までは平日便秘で週末下痢だったけど、この頃から下痢との闘いが始まった。 しかも半端ない下痢が続く。 全くの水便で何度もトイレ通いしてるから、お尻に激痛が走る。 今度こそ、本物の痔になりそう💦 とにかく下痢止めがほとんど効かない。 更に違う下痢止めを追加。 この下痢は放射線による副作用だ。 私の場合、子宮に当てているので、子宮の真後ろにある腸にも放射線が届くので腸の粘膜が弱くなってしまったからだそうだ。 トイレのたんび、部屋から離れ車イス用のトイレに駆け込む。 同室のみんなも点滴したりしてるから、トイレも近いし私1人が部屋のトイレ篭城する訳にも行かないし、下痢で音が丸聞こえになるのも恥ずかしいよ💦 年寄りでもデリカシー位はありますから(-.-;) それから気分もかなり落ちている。 軽い気持ちで癌治療に入ってしまったけど、ここへ来て改めて癌の恐さを知った気がする。 癌治療すれば治って帰れる♪ なんて思ってたけど、現実は… 沢山の人が再発や転移の為に入退院を繰り返してる現実を知ってしまったからだ。 月1の二泊三日で抗がん剤治療に来る人や月1の一週間治療に来る人などが次々に入院しては退院して行く現実。 もしかしたら、私は癌を軽く考え過ぎてた? 生命維持するだけで、一生切れないの? なんか治療する事が虚しくなって来た。 かと言って、頑張ってる患者さん達にそんな事言えるはずもない。 益々、気持ちが落ちて行く。 けど、そんな素振りも見せず人前では笑ってる。 長年のお水や接客業が私をそうさせてしまっている。 「真崎さんはとても病人に見えないよね!」 そんな事言われると、尚更明るい私で居なきゃ! 精一杯のムリをする。 でも、本当は気持ちはどん底なんだよ~ ふっと、夕方様子を見に来た先生に振ってみた。 「先生… 私…治療しなくても良いかなぁ。」 驚いた顔をして私を見ている。 「だって余命1年でしょ。 最初は動揺したし泣けたけど、冷静になって考えて見れば1年あれば息子達やみんなと別れも出来るし… 身辺整理する余裕もあんじゃん。」
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