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転送された僕の目に、真っ先に飛び込んできたものは、月明かりに照らされた、綺麗な海だった。
「素晴らしい……」
思わず感嘆の声を上げてしまう。
「この美しい景色を、破滅へと導き、我が祖国への手土産に出来る喜び……。
やはり僕はこの瞬間の為に生きているのだ――」
操縦桿を操り、波を掻き分け、《グリフォン》を街へと進行させてゆく。
すると海岸沿いから、眩い光が上空へと立ち上り、月明かりの海岸が、昼のように明るく照らし出された。
――照明弾だ。
この都市にも、少なからず軍隊というものが、存在しているようだ。
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