~ 女神が目覚めた日 ~

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「まったく!!  何であの娘が私の主人になったのか――。  未だに不思議だわ!!」  お茶部屋に避難した私は、入れてもらった紅茶を片手に、憤慨していた。 「似たもの同士で、お似合いだと思いますが……」 「――同感」 「うっさいわよ!」  双子の嫌みなツッコミに、私は二人を罵倒する。 「何か楽しい話とか無いの、《イレーネ》?」  先程から無言で、美味しそうに甘ったるいミルクティーを啜(すす)る彼女に、私は話を振ってみた。
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