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大きな地響きが鳴り響き、暗かった星空が、夕焼けのように明るく街を照らし出した。
「何なの、今の音!!
それにこの空は……」
カーテンを開け、窓から私達三人は、外の様子を見て驚いた。
明るくなった街並みに蠢(うごめ)く、巨大な黒い影を目撃したからだ。
「大きいですね~」
まったりとした口調の友香は、相変わらず緊張感が無いのか、漠然と感想を述べていた。
「まるで、先程見せていただいた、アニメのようですね……」
珠緒もこんな調子である――。
「何二人とも馬鹿言ってんの!!
これは、アニメじゃないわよ!!」
そこへ、《フィオレンティーナ》達が舞い戻って来た。
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