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誰もいなかったので、なんで開けたのかな?と自分でおかしく思いながらドアを閉めました。その後吐いてスッキリしたので、眠ると夢を見ました。
私は仕事帰りに何故か隣に住んでいる上司の家に寄り、死ねと散々罵倒されたところでした。なんとかやりすごして最悪の気持ちで高層マンションの部屋のドアを閉め、自分の部屋に帰ろうとした時、20くらいのボブにパーマをかけた可愛い女の子が近付いて来ました。自分はユイだと名乗り、
辛いの?とその娘は尋ねて来ました。辛いなら楽になろうよ。生きててもいい事なんか無いよと言われ、私は恐かったので無視して通り過ぎようと思いました。
しかし足が動きません。それどころか高層マンションの手摺りの方に何かの力で引きずられていきます。
その間も女の子の話は続きます。私はその声に耳を傾けてはいけないと思いました。悲しい気持ちになると、引きずる力が強くなったからです。
落ちたら確実に死ぬ高さです。ネオンやライトで星くずのように、キラキラと光る街中がやけに凄惨に感じます。
私は足を踏ん張り、やっとの思いで自分の部屋まで帰りドアを閉めました。
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