しょっぱい話。

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なにあれ、なにあれ、なにあれ―――! 私は動揺していました。 部屋はワンルームで、私は慌てて電気をつけると、とにかく落ち着こうとしますが震えは収まらず、突然聞こえた「無駄だよ」という声にはっとベランダの方を見ました。 ベランダの窓越しに、またユイという女の子が立っているのが見えました。 もう、やめてよ。どっか消えてよ! ユイは笑いながら私に問い掛けます。 散々だったよね?悲しいよね?何やっても上手くいってないの自分で気付いてるでしょ!? 死んじゃった方が楽だよ。 辞めればいい事あると思ってるの? 人生は辛い事ばっかりなんだよ。 あんたに耐えれるわけないよ! 早く死んじゃいなよ! 私は耳を塞ぎました。でもいくら塞いでも、声はこもることなくしっかり聞こえます。 その手には乗らない!私は幸せになるの! 今回はダメだったけど、まだ大丈夫なんだよ!
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