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まさか、こんな所で
小倉くんに会えるなん!!て
私は、思わずドキドキしてしまう
「傘忘れちゃってさ~。どうしようか迷ってたの💦」
「あーマジか。傘貸してやりたいねんけど、俺今から、ケーキバイキングの旅に出るねんなー」
「あはっ!ケーキバイキングって、意外!」
「なに、羅夢はケーキは嫌いか??」
ちょっと悲しそうな顔で
こっちを見てくる
可愛い~。
「嫌いじゃないよ!むしろ、好きだしー」
「ほんまか、じゃあお前が嫌ちゃうかったら、一緒に行かへん?」
「え、いいの??」
「おう!!よし、じゃあ行くかぁー!」
とっさに手を引かれる
「きゃっ!」
どん!!
おもいっきり、
小倉くんに抱きついてしまった
「ははは!羅夢って結構大胆やなぁ~。なんなら、掴まってくれてたらええで??」
「なっ!そんな事せんし!てか、小倉くんがいきなり手引っ張るからやんか!」
「わりぃわりぃ」
なに、この人。
天然でドキドキさせてくるん。
そして、ケーキバイキングの店に着いた私の制服の片方は
べちょ濡れ。
小倉くん、自分優先にしてたから私にはほとんど雨が掛かってた
そして、ドアも開けるとき勢いあまって開けるから
私の顔におもいっきりドア当たるし、グダグダ…。
「羅夢、ごめん。べちょ濡れさせてもーたし、ドアもぶつけてしもた。」
「うん、小倉くんてもっとうまく女の人エスコートすると思ってたよ。」
不機嫌な顔をする私。
「ごめんごめん!ケーキこうてくるから待ってて!!」
はぁ。小倉くんて
ほんまどんくさい。
「はーい、ショートケーキやで~…ってわぁ!!」
そう言って転けそうになった小倉くん、どうにか持ちなおしたけど
ケーキは、私のスカートの上。
イラっ💢
「ごめん!!わりぃ!!」
「かえる。」
私はそう言って、
店から飛びだした。
私は今まで、いろんな男にチヤホヤされて高級なプレゼントだってもらった事あるし、告白なんか
数えきれない程された。
けど、男にこんなみじめな思いをさせられたのは初めてだ。
私は、橋の上から叫んだ
「ありえなーい!!」
その日、小倉くんから
何件も電話とメールが来てた
もちろん、完全シカト。
明日、学校でも話してやらない!
私は、イライラしながら
眠りについた
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