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「ちょっと日和、何でびしょびしょなのよ」
「ちょっと子猫拾った」
「子猫?」
坂本さんが向かえに来て、一旦僕の家に向かった。
僕は私服に着替えて、女の子には僕の服を貸した。
僕と坂本さんが話していると、ゆっくりリビングに女の子が入って来た。
良くみれば、意外に可愛いかった。
「この子は?」
「うーんとね…名前は?」
女の子を見ると、再び目を逸らして小さな声で言った。
「秋咲…篠夏…」
篠夏ちゃんは思ったより声が高くて澄んでいた。
だけど声とは裏腹に、篠夏ちゃんはどこか寂しそうだった…
僕の勝手な思い違いかもしれないけれど。
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