1章「出逢い」

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  「電話…ですか?」 声がする方をみると、そこには宮根さんがいた。 「うん。電話だよ」 「あのっ…私、頑張ります!!水稀君の相手役…一生懸命頑張ります!!」 あまりにも必死に言う宮根さんをみて、僕は優しく微笑んだ。 …篠夏ちゃんに似てるなぁと、心で思いながら。 「じゃ、僕も一生懸命頑張るね!!これから宜しく」 「宜しくお願いしますっ」 宮根さんはニコッと微笑み、マネージャーの後を付いて行った…今回も、共演者とは上手くやっていけそうだ。 共演者と上手くやっていけないと、作品自体に非がでるし、コミュニケーション何て取れないからね。 共演者…そして監督、スタッフさん達とは仲良くやらなきゃ。 「一応僕も真面目に考えたりするんだな。 こういう人間関係とか…」 僕はそう呟き、夕飯のメニューを考え始めた。 篠夏ちゃんに好きな食べ物とかを聞くのを忘れた後悔をふまえて、再び電話するかも一緒に考えた… そんな僕の様子を、青山君は影からみていた。 「…決めた。次はアイツだな」 薄気味悪く微笑み、青山君はその場を去って行った…  
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