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「電話…ですか?」
声がする方をみると、そこには宮根さんがいた。
「うん。電話だよ」
「あのっ…私、頑張ります!!水稀君の相手役…一生懸命頑張ります!!」
あまりにも必死に言う宮根さんをみて、僕は優しく微笑んだ。
…篠夏ちゃんに似てるなぁと、心で思いながら。
「じゃ、僕も一生懸命頑張るね!!これから宜しく」
「宜しくお願いしますっ」
宮根さんはニコッと微笑み、マネージャーの後を付いて行った…今回も、共演者とは上手くやっていけそうだ。
共演者と上手くやっていけないと、作品自体に非がでるし、コミュニケーション何て取れないからね。
共演者…そして監督、スタッフさん達とは仲良くやらなきゃ。
「一応僕も真面目に考えたりするんだな。
こういう人間関係とか…」
僕はそう呟き、夕飯のメニューを考え始めた。
篠夏ちゃんに好きな食べ物とかを聞くのを忘れた後悔をふまえて、再び電話するかも一緒に考えた…
そんな僕の様子を、青山君は影からみていた。
「…決めた。次はアイツだな」
薄気味悪く微笑み、青山君はその場を去って行った…
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