†第一章†

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「なぁなぁ?爽歌?」 斜め後ろを歩いていた大翔が声をかけてきた 『なに?』 「いや、何でさっき消えたのかなって思って」 大翔の質問に兄さんもこっちを向き話に参加してくる 『ぼ~っとしてたら この学校の生徒らしい男子が横から歩いてきてそれに気づかなくてぶつかった(?』 「え?なんで疑問系?笑」 『一応ぶつかったけど 相手がキャッチしてくれたから転ばなかったし』 「“キャッチ”?」 『うん。』 「“キャッチ”ってどゆこと?」 『よろけはしたけど その男の人が私が転ばないようにしてくれたから 疑問系になったみたいな?』 説明が面倒臭かったので雑な説明になった。 「へ~…」 まだ納得していない感じだったけど大翔はそれ以上は聞いてこなかった 「爽歌」 するとさっきまで少し思案顔だった兄さんが唐突に名前を呼ぶ。 『?』 「そいつのネクタイの色とか覚えてるか?」 『確か黒に近い灰色みたいなのだった気がする。』 「そうか。」 .
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