糞貴族の街へ行こう

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いや、この子を連れていくといろいろと障害がありそうな……… 「あのさ、やっぱr「いや……」ですよねー……」 うーん……… どうしても俺についてきたいというのかこの銀髪ロングの子は。 ああ!もういいや! 「わかったよ!いっしょに連れていってやるよ!」 「!……やった……」 声では判別しにくいが、顔をとてもいい笑顔なので喜んでいることがわかる。 まぁ一人旅は寂しいし、こんな美少女がいてくれるなら俺も歓迎だ。俺より身長が高いのが(ry (作者「さっきまで拒否っていたじゃないか」) ………変な声が聞こえたが気のせいだろう。 とりあえず、 「まぁ、いろいろ大変なことはあるかも知れないがよろしくな。……えっと………君の名前は?」 いかん、俺としたことが名前を聞きそびれていたようだ。コミュニケーションの基本は名前からだと思っていた(嘘)のにな…… 「名前は………ないよ。物心ついたときには既に奴隷だったしね……」 彼女はそういった。 その時の彼女はどこか遠くを見るような目をしていた。 そして俺は思った。 名前がないならつけてしまえばいい、と。
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