池田君家の猫

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池田君家の猫

最近池田君家に猫がきたらしい。 しかも、池田君は猫に首ったけ。 正直猫にはヤキモチを妬く。 友達の紗季から聞いた情報を、ノートの端にメモしながら、池田君をチラチラ見ていた。 池田君が何を好きとかは、池田君の自由だけどさ。 ー・・・、池田君を好きな人の気持ちとか、考えてよ。 もう。 「真奈美、また池田君見てたでしょ。」 「へ?」 急に図星な事を言われたので、半分動揺しながら振り向いた。 「当たったでしょ。」 動揺してても、図星言われても、それを隠すつもりはないので、 「それが何か?」 と平然な声で答えた。 「隠さなくてもいいんだよ?ほらほら。」 来たよ来たよ。紗季の『ほらほらいじ』り。 長い間友達だった私でも、ウザくなる。 紗季は、小学校からの友達。初めて会った時も、『ほらほらいじり』にあった。 「真奈美さぁ、なんであんなヤツ好きになったの?」 、自分でも解らないの。そう言ってやりたい。 あんな猫なんぞにうつつをぬかすヤツなんか、好きなはずないのに・・・・。
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