18人が本棚に入れています
本棚に追加
池田君家の猫
最近池田君家に猫がきたらしい。
しかも、池田君は猫に首ったけ。
正直猫にはヤキモチを妬く。
友達の紗季から聞いた情報を、ノートの端にメモしながら、池田君をチラチラ見ていた。
池田君が何を好きとかは、池田君の自由だけどさ。
ー・・・、池田君を好きな人の気持ちとか、考えてよ。
もう。
「真奈美、また池田君見てたでしょ。」
「へ?」
急に図星な事を言われたので、半分動揺しながら振り向いた。
「当たったでしょ。」
動揺してても、図星言われても、それを隠すつもりはないので、
「それが何か?」
と平然な声で答えた。
「隠さなくてもいいんだよ?ほらほら。」
来たよ来たよ。紗季の『ほらほらいじ』り。
長い間友達だった私でも、ウザくなる。
紗季は、小学校からの友達。初めて会った時も、『ほらほらいじり』にあった。
「真奈美さぁ、なんであんなヤツ好きになったの?」
、自分でも解らないの。そう言ってやりたい。
あんな猫なんぞにうつつをぬかすヤツなんか、好きなはずないのに・・・・。
最初のコメントを投稿しよう!