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マット.3
不死身の能力?
そんなものがあってたまるか。神の紛い物か?
しかし現に目の前に二人もいる。俺は変な夢でも見ているのか?
「奴らって?」
血だらけのピーターがアダムに尋ねる。
「わからない。一切記憶がないんだ。この再生能力で記憶を戻せる気がするんだが、うまくいかない」
白人が頭を抱えて机の上に置かれた数枚の紙を指した。
「ここの地下で見つけた」
紙には一枚ずつ大胆なタッチの絵が描かれていた。
二つの飛行物体、
迸る電気玉、
山火事、
眼鏡を掛けた日本人と宝、
獣を従える黒人、
砂漠を歩く男の後ろ姿…
「全部で六枚?」
白人男性に聞いてみたところ、そうではないらしい。
「探せばまだあるはずだ。今回の不思議な事件の謎を解く鍵になるかもしれない」
「事件?やはり誰かが?」
ピーターが困った顔をする。
「何かわかったら教えるよ、約束だ。俺はまだ調査を続ける」
そう言ってアダムは黙ってログハウスの地下倉庫へと降りていってしまった。
残された二人、ピーターとマットは六枚の絵を興味深く観察する。
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