プロローグ

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「暑い~……」 暑い……今夜は熱帯夜になるとは聞いたがここまで暑いとは…… 「チクショウ!何でよりによってエアコン壊れんだよ!」 数日前、不気味な音がして軽くショートした以来動かなくなったエアコンに向かい愚痴を吐く もちろん返事は無い 「あ゙~どうしよう……」 今さらエアコン買うと行っても今のバイト代じゃ何年かかるか…… そんなことを考えながらベッドに寝転んでいた時だった ~♪ 僕の携帯が突然鳴り出す 「……誰?」 すぐにディスプレイを確認する <初春>と幼なじみの名前がそこには記されていた ……電話なんて珍しいと思いながら出る 「もしもし……?」 <あ、ゆう君?起きてた?> 久しぶりに聞く幼なじみの声 いつの間にか暑さは忘れていた 「どうした……いきなり」 <いや、暑くて寝れないからさ……> 少し声がこもる 「……用件はべつだろ?」 <あ、バレてら> 「幼なじみの癖くらいわかるっての……んで?用件は?」 <そうそう、お盆が近いからさいつ頃帰ってくるかな~……って> 「あ~……もうそんな時期か……」 <ちょ、忘れてたの?> 「少し、けど明後日には帰る」 <本当?> 少し声が明るくなる <明後日ね、わかった。ご馳走いっぱい準備するから!> 「え、ちょ、ま」 <ツーツー……> ……切れた いや、切られた…… 「……相変わらず忙しいな……さて」 電話がきて暑さを忘れてるうちに何か行動を起こそう…… 「コンビニ行ってアイス買うかな」 少し背伸びをしてベッドから降り、部屋を後にした
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