現実

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いやはや… 何事も上手くはいかないなぁ。 そんな事を考えながら、青年は物が余り置かれていない質素な自室で、紙を眺めながらそう思う。 そして昔を懐かしむかの様に、視線を上げ喋る。 「あぁッ! 大学にいた頃は本当に良かった!! 授業で字を書き、放課後にはサークルで絵を描く! 戻りてぇ…」 そう独り言を言い、また紙に視線を戻す。 自分の名前、山中 一輝と不採用の文字が書かれた紙に…
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