はじめてのまものたいじ

4/15
前へ
/34ページ
次へ
村長の家の扉を開けると、一人の老人が出迎えてくれた。 60代半ば、と言った所か… 人当たりの良さそうな、お爺さん。 *「お待ちしておりました。 奥で村長がお待ちです」 村長じゃ無いのか!! 少し、騙された気分になりながら、爺さんの後に続く。 通された部屋に居た、老人。 ソンチョウ「おお、貴方達が伝説の勇者様ですね!」 …何故だろうか。 話が段々とデカくなっているのは… 一体、誰が村長に間違った知識を植え付けた。 何が伝説だ。 まだ、俺達は旅立って1日も経っていない。 それともなんだ? こいつの血族は代々勇者だとでも言うのか? それこそ、有り得ない話だ。 リンク「伝説だなんて、そんなぁ~」 ソンチョウ「またまた、ご謙遜を」 …色んな意味で、リンクは伝説かもしれない。 一人、納得しながら、村長の話を聞く。 ソンチョウ「実は…この村には魔物が居るのです」 リンク「魔物!? どんな?」 ソンチョウ「十年前の事です。 魔力の塊…とでも言いましょうか… 兎に角、強大な魔力の持ち主で… 我等でやっと、魔封じの洞窟に封印したのです。 しかし、その封印が近年、弱まってきて…」 …村長は本当に困って居るらしく、頼み込む様にリンクの手を握る。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加