旅立ちと言う名の死刑宣告

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リンク「大丈夫だ!!」 ドン、と胸を叩く。 何処にそんな自信が… リンク「どんな困難だって乗り越えれる! 乗り越えてみせる! 俺達が組めば、怖い物無しだ!!」 アイク「だから…」 言いかけた言葉を飲み込む。 今、変な違和感が… アイク「…俺達?」 リンク「おう!」 アイク「俺も…か?」 リンク「当たり前だろう? 主人公とその親友が旅に出る。 定石だろ?」 定石。 何処でそんな難しい言葉を… いや、そうじゃない。 アイク「何の定石だ。 そんなの、俺は知らん」 リンク「冷たい事、言うなよぉ。 仲間じゃないか」 アイク「俺達は友人だが仲間では」 リンク「武器も買っちゃったし!」 最後まで言わせろ。 リンク「今日から、俺とアイクの勇者討伐の旅が始まったのだ!!」 アイク「勝手に話を進めるな。 後、勇者を討伐してどうする。 魔王を討伐しろ」 リンク「あれ?」 言い出したら聞かない。 それは俺が一番知ってる事だ。 だが、"はい、そうですか"と、素直に聞けるか! 何故なら、 リンク「なぁ、アイク。 魔王って何処にいるんだ?」 アイク「俺に聞くな」 リンク「なぁ、アイク。 街って何処にあるの?」 アイク「自分で地図みろ」 リンク「なぁ、アイク。 北ってどっち?」 アイク「………」 こいつが壊滅的に馬鹿だったからだ! こんなのでは、魔王は愚か、次の街に着くことすら不可能に等しい。
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