貴女は何故…?

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「ありがとう…」 彼女は本当に顔を赤くしてほんのり涙を浮かべていた、本当に本気で嬉しかったのだ。彼女は本でなく人も好きだった・・・ただそれだけだったのかも知れない。 「なら・・・」彼女は涙を拭い私にこう言った「この部屋の次の階層にも行きなさいな、もっともあの人は変わり者だけど」そういって重厚な黒い扉に指を指した。
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