第1章「初めての感情」

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『白い花、赤い花』 その吐息は、 ふたりを昂らせるために… その口唇は、 ふたりをとろけ合わせるために… その細い腕は、 ふたり抱き合うために… 冷たい君の首筋は、 甘くて切ない香り… 柔らかな君の髪は、 この指を絡ませる… この熱い胸は、 君を欲しがり焦がしている… 愛が足りないほどに、何度も口づけて… 愛が足りないほどに、何度も愛撫して… 愛が満ち足りるように、きつく抱きしめて… …愛しい君… 白い花と赤い花、 そっと、吐息にのせて…
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