序 章 文明は痕跡を残す

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「何だよ何だよ。つまんないねえこのクラス。もっと強い奴はいないの?」 一人で自問する。 教室を見渡す。彼女と目が合う生徒は例外なくその視線を逸らした。 「いないよ、ねえ」 舞夢は勝ち誇った笑みを浮かべる。 この場に、自分に勝てる人間はいない。 舞夢は、自分の席へ戻る。 自らが、この場で最強だということを改めて自覚する。  
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