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「居酒屋へ行かれるのですか?」
意外過ぎて驚きながら聞き返すと、彼は再び肯定の頷きを返してきた。
「行きますよ」
…総一さんが居酒屋…
……想像出来ない
「優姫さん、居酒屋メニューを作っていただけますか?」
「おつまみ料理って事ですよね?
了解しました」
大雑把ではあるが、メニューが決まったので買い物を進めていく。
量は少なく、品数は多くにする事にして、いろんな食材をカゴの中へと入れていくと、あっという間にカゴがいっぱいになってしまった。
会計を済ませ、三つの袋に入れられた食材を持とうと手を伸ばしたが、横から伸びてきた手が先に袋を掴んでしまった。
「重いですよ?」
袋を掴んだ彼を見上げて言うと、彼は柔らかく笑った。
「だから私が持つんです」
「一つお持ちします」
「荷物は私が運ぶので、優姫さんは美味しい夕食を作って下さいね」
そう告げるとさっさと歩き出してしまった為、慌てて彼の後を追いかけた。
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