第 七 話

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…そうやって簡単に比べる事が出来てしまう程【お嬢様】を知っているのね 「総一さんの知るお嬢様とはどんな方々なんですか?」 「高飛車、傲慢、我が儘、狡猾、貪欲、ナルシスト、…挙げていくとキリがないですね。 簡潔に言うと、嫌悪の対象です」 微笑みなからそう言った彼から、ひしひしと嫌悪感が伝わってきた。 「ですが、貴女は私の知るお嬢様とはまるで違い、初対面から驚かされる事ばかりでした」 何かを思い出したのか、彼は可笑しそうにクスクスと笑った。 「それ程違いますか?」 「ええ、違いました。 私との見合いで、あれ程までに無愛想だったのは貴女が初めてでしたし、婚姻を拒否される事は想定外でしたし」 クスクスと可笑しそうに笑う彼に呆気に取られ、はしたなくポカンと口を開けてしまった。 ……この人はどれだけ自分に自信があるの? 初対面のお見合いで、何で相手が結婚を了承すると思うわけ? 「…総一さんも充分ナルシストかと…」 呆れながら呟いた言葉に、彼は驚いた表情を見せた。  
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