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何が可笑しいのか、彼は再びクスクスと笑い出した。
「私のどこがそれ程可笑しのですか?」
怪訝な顔で問う私を見て、彼はやっぱり可笑しそうに笑った。
「一番新鮮だったのは、やはり私に対する優姫さんの態度ですね。
媚びるどころか、私と顔を合わせる度に不快そうな顔をして、何かと反論する所ですね」
「私が何故総一さんに媚びやなきゃいけないんですか」
解せずに呟けば、彼にはやっぱり笑われた。
「それと、クレジットカードは受け取らない、その上大学を辞め働きに出ると言い出した時も非常に驚きましたし、共に買い物へ出掛けた時は貴女の反応がとても新鮮で、非常に愉しかったです。あと、交換日記を言い出した事も」
笑いながら告げる彼に、僅かに顔をしかめた。
…私、珍獣扱いされてない?
「今日もまた私を驚かせてくれましたし」
「私は特別何もしていませんが?」
「しましたよ。
今日は、欲しい物を家にあるからと我慢なさるし、休みだと告げた私を怒りましたし、夕食は店では無く御自身で作るとおっしゃいますし、居酒屋メニューを存じていますし、料理の腕前は素晴らしいですし、と今日もまた驚かされる事ばかりでした」
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