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つらつらと今日の私の行動を上げられたが、やはり驚かれる要素などどこにも無い。
「総一さんってやっぱり変なんですね」
…この人は私と感覚が全く違うんだわ。
「変なのは私ではなく優姫さんですよ」
微笑みながら返され、やっぱり感覚が違うのだと再確認出来た。
気付けば食事は大分進んでおり、話しながらちびちびと呑んでいたはずのお酒も残り僅かとなっていた。
「私が総一さんの嫌悪するお嬢様と同じだったら、総一さんは結婚を申し込みませんでしたか?」
「いいえ、貴女がどんな女性だろうと、結果は変わりません」
先程まで穏やかに感じていた空気が、一瞬にして無くなったような気がした。
…相手が私じゃなくても、彼は結婚をしていた。
相手が誰だろうと、どんな人だろうと関係ない。
彼は欲しい物を手に入れる為に言われた条件を飲むだけ。
……何故答えの分かっている質問をしてしまったのだろうか…
…………何故、私は傷付いているのだろうか……
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