第 七 話

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「優姫さん、大丈夫ですか?」 「何がふーふよっ! 私の事なんてすきじゃないくせにっ!」 「酔ってます?」 苦笑い混じりの困った顔が私を覗き込む。 「リコンしてよっ!」 …あんたなんて困ればいい 「………何がふーふよ… バカ、ナルシスト、悪魔、……私の夢を返してよっ! 私じゃなくてもいいなら、他のおじょーさまとケッコンすればいいじゃないっ!」 …情けない顔、もっと困ってよ 「…………ほんの少しでいいから……」 …私の声を聞いてよ… 「…ふーふだって言うなら…」 「………ほんの少しでいいから、 …私を、愛してよ……」 …誰でも良かったなんて言わないで、 嘘でいいから、私だから結婚したって言ってよ 「そーいちさんのバカ、………だいっきらい…」 「私が貴女を愛したら、貴女は困るでしょう?」 ………困る、 「…でも、………さみしー……」  
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