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彼の部屋、
彼はベッドの縁に腰掛け、何故か私を凝視、
私はベッドの上、刺さるような視線が居心地悪く、膝に乗せた手を凝視。
……何でそんなに見るんですか?
…居心地が悪い
「…部屋へ」
戻りますと続く筈の言葉は彼によって遮られた。
「昨夜の事はどこまで覚えていますか?」
…どこまで…
「総一さんと食事をしていた事は覚えています」
…後半部分が全く思い出せないけど…
「では、泣きながら私におっしゃった言葉は覚えていますか?」
…泣きながらっ?!
私、泣いたのっ?!
っていうか、泣きながら私は何を言ったのっ?!
記憶にない事柄に真意を問うように彼を見ると、彼は小さく溜め息を零した。
「その様子ですと、やはり覚えていないのですね」
…昨日の私っ!一体何をしたのーっ?!
「…あの、…私は、昨夜何を…?」
知りたくない気持ちと、聞かなきゃいけないと思う気持ちが攻めぎ合う。
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