第 五 話

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…… ……… ………… 「……あつ、い……」 暑さに目が覚めた。 寝ぼけたままぐるりと室内を見回すと、そこは自室ではなくリビング。 …何で…? 目に止まったブルーのノート。 ……あのまま此処で寝ちゃったんだ… 身体を起こした事により床に落ちた羽根布団。 ………何で布団? ベタベタする身体に寝汗をかいていた事を知り、そこで室内の異常な暑さに気付いた。 …何でこんなに部屋が暑いの? 空調が壊れた? 席を立ち、エアコンのリモコンを取りに行く。 リモコンが表示していた設定温度は三十度。 …真冬…? 室内サウナ? 取り敢えずエアコンを切り、テーブルに戻り落ちた布団を畳む。 そこで気付いた、誰が布団を? 「……総一さん?」 部屋を見回しても彼の姿は無い。 帰宅した形跡もこの布団とエアコン以外見当たらない。 既に出社したのかと時計を見れば朝方五時十分。 …部屋に居るのかな?  
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