mission3

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波の音がする。一定のリズムで耳に届く波の音は心地よかった。夢でも見ているようだった。 このまま眠っていようかと思ったが瞼をゆっくりひらいた。雲ひとつない青空が視界に広がった。上半身を起こす。少しだけ頭痛がした。 次の瞬間玉山健太の記憶が警報を鳴らした。 ──そうだ俺襲われたんだ。 健太は立ちあがった。健太の目の前には記憶にない景色があった。 ──一体ここはどこなんだ? 目の前は海。振り返ると小高い丘のようだった。 歩き出そうとして何かに躓く。目を向けるとそれほど大きくもない箱があった。蓋を恐る恐る開ける。 ──本だ…。 一冊手にとってタイトルに目を通す。 ──食べられる雑草大百科。 「なんだこりゃ?」と言いつつもう一冊を手に取る。 ──無人島生活の心得。 その本に封筒が挟んであった。震える手で封筒を抜き取ると中身を確認した。紙が入っていた。紙を抜き取って広げると四文字の言葉があった。 「がんばれ」
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