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越坂部はまことと龍二に絶対に賛成するなといった表情の指示を出した。
(分かっているだろうな)
越坂部はまことと龍二を交互に睨む。
──ん?あれは兄貴からの指示じゃないか…。
(分かってますよ、兄貴)頷くまこと。
(あとは任せたってことっすね)頷く龍二。
「さくらの黒猫ヒットマンズ入りを賛成の者、手を上げろ!」と越坂部が言い終わるのと同時に三本の腕が綺麗に上がった。
越坂部は思考が停止したような表情で固まってしまった。
さくら、まこと、龍二は跳び上がって喜んだ。
「よかったね、さくらちゃん」
まことが手を叩いて祝福した。
「さくらちゃんよろしくっす」
龍二はさくらと握手して歓迎した。
「ありがとう!まことさん龍二さんヨロシクね」さくらは二人を見ながら言った。
越坂部の隣にさくらは移動し座ると、
「パパさっそくなんだけど」
越坂部は、今度は何を言い出すのかと言った表情で、
「なっ、何だ」と言って唾を飲んだ。
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