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「で、そのー助けてくれてありがとうッス」
「礼など要らぬ。困った時はお互い様じゃろ」
「そーそー。ペンギンさんもあんなとこで寝てたら危ないよ。一緒にいた子が助けてくれなかったらシャギィに食べられていなくなってたかも」
粗方の事情を聴いてプリニーは助けてもらったことを知った。
それにしても一緒にいた子って誰の事なのだろうか。
「その一緒にいた子って一体どこにいるんッスか?」
「それが…気づかないうちに出ていってしまってのぅ」
「一応お礼を言っておきたかったッス」
どこの誰かは分からないけど感謝しつつ、プリニーはこれからの事を考えた。
今の目的はラハールの探索。
ラハールさえ見つかればきっと魔界へ戻れるからである。
「…考え事かのぅ。邪魔して悪くないなら話を聞いてもらいたいのじゃが」
「あ、どうぞ。いくらでも聞くッス」
考え事をしていると、さっきのグラマーな女性が話しかけてきた。
プリニーは話を聞かないわけにはいかず、とりあえず話を聞くことにした。
「おぬし…ハンターになってくれんか?」
「ハンターッスか。ハンターぐらい余裕ってハンターッスかーーー!!?」
プリニーは軽い気持ちで承諾しかけたが正気に戻る。
そもそもプリニーはハンターの意味さえわかっていないのにそれを承諾しようとしたわけだから驚きである。
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