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「何だか、広いところッスね」
この不思議なペンギン、プリニーは見たことのない世界にたどり着いていた。
見渡す限りの緑に囲まれ、大きな川も流れているのが目に入った。
「こんな魔界からかけ離れたところは初めて来たッス。…ハッ、そう言えば殿下は!?」
プリニーはラハールが見当たらなかったことに気がつき周りをもう一度見渡す。
「殿下ー!どこに行ったッスかー!」
よんでみても返事はかえってこない。
こんな広い草原地帯のような場所で一人ぼっちになってしまったようだ。
「これはまずいッス!」
直ぐ様周りの探索を開始する。
木の下や草むら、念のために蜂の巣の近くも調べて──
「や、やめるッス!いたいッス!」
──いる途中に蜂に刺された。
これだけ探していないのであるからよほど離れているのだろう。
そう思ったプリニーは周りを見渡した時に見つけた村のような場所へと向かうことにした。
「それにしても、この辺には多種多様な生物がいるッスねぇ」
村に向かうまでに何種類かの生き物を見つけた。
マンモスのような大きな体をしたやつだったり、猪のような生き物もいたし、後不思議なのは
「この小さい猫はかわいいッスね」
この猫のような生き物である。
白い猫と黒い猫がいて、黒い猫は一方的に集まってきてくれる。
「これはなかなか癒されるッス」
そう思った時期もあったッス byプリニー
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