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硝子でできた天球からは濁った光が降りてきます。
朝なのか夜なのか、晴れなのか曇りなのか、そんなことすらもう、はっきりとはわかりません。
朝と夜。時計、時間。そんな概念は、とうの昔にリンのセカイから消え去っていました。いいえ、初めから存在していなかったのかも知れません。ただの基準として時はそこにありました。
リンのセカイは、ずっとが三回ついていた頃から変わっていません。
長い銀色の髪に、深い青の瞳。変わらない顔立ち。
「クゥ……。わたしはこれからどうすればいいの?」
深い虚空にリンの声が凛と響きます。歌うように、語るように、叫ぶように。
「クゥ……。わたしはこれからどうすればいいの?」
幾千、幾万と零した言葉。
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