衝撃的過ぎる出逢い

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 俺達は、いつもの帰り道をいつも通りに歩く。  そう、いつも通りに。 「いや~、今日はマジで疲れたわ~。古典とかダルすぎ!」  大地が欠伸をしながら笑う。下手したら虫入りそうだぞおい。 「古典の時間携帯鳴ったの大地だろ~? 何だよあの着信音……かなり爆笑だし。なぁ、莉乃?」 「……知らない」  何でさっきから莉乃怒ってんだよ。ずっと顔プクーってさせてさ。そのうち空飛べるぞ。  ……それとも俺、本当に何か悪いことしたのかな? 「まぁ~まぁ~! つかお前本屋寄るんだっけ?」  大地がピンと張り詰めた空気を察したのか、耐えられなくなったのか、この空気を緩和しようとしてくれた。 「あ、あぁ。参考書買いたくてな」
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