146人が本棚に入れています
本棚に追加
「んじゃあ龍之介はこっちの道だよな! 俺と莉乃は先に帰っちゃうけど、寂しくて泣いちゃったりするなよ★」
「泣かねーよ、バカ! ……莉乃、また明日な!」
俺はずっとフグみたいな顔をしている莉乃に声を掛けたが、莉乃は何も言わずにスタスタと歩いて行ってしまった。
大地もそれを追うように走って帰って行った。
「はぁ~……無視かよ」
まぁ明日には元に戻ってんだろ。あいつ気まぐれだし。
俺は心の隅で莉乃の機嫌を気にしながらも、本屋に向かって再び歩き出した。
最初のコメントを投稿しよう!