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「今日はラブレター7枚にお菓子が6個、可愛らしいプレゼントが5つ。……あとはよく分からん! さすが学校一のモテ男、龍之介君ですな~、パフパフ!」
大地が俺をちゃかす。しかも効果音つきで……。
「うるせーぞ大地、モテない僻みはやめろよ?」
俺が嫌味くさくニヤリと笑うと、大地は変顔(?)を返してくる。
……たぶん怒っている顔なんだと思う。きっとそうに違いない、うん。
自分で言うのも何だが、俺はモテるらしい。
こうゆうことが三度の飯の様に、俺の生活の中の1シーンに組み込まれつつあると思うと、少し怖い。
それに段々と慣れつつある俺も怖いな……。
高校生の男子なら、女の子から告白されたり、プレゼントを貰ったりして嬉しくないヤツは居ないと思う。
だけど俺はあんまり嬉しいとか、そういう感情が湧いてこない。
はっきり言ってしまえば、俺は恋愛に疎いのだ。そんな訳でもちろん初恋もまだなのである。
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