存在否定

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「貴方...こんなところで一人?」 しばらく猫と遊んでいたら 男の声で清楚な喋り方をする人がうちの目の前に来た。 「そうですけど...。」 「ふーん。」 グィ。 無理矢理顎を持ち上げられ 男と目を合わせる形になった。 「貴方...良い瞳してるわね。死んだような目...。」 なにこいつ!! 嘲笑いやがった。 「貴方なんて絶対結婚出来ないまま孤独死する目...してますよ?」 嘲笑い返した。 ドカッ 「グハッ」 な...に、今の... 頭が...痛い... 「はん。あんた見てると嫌な人思い出すわ!!」 ドカッ ガン またかよ... 次は腹を蹴られ 近くにあった木に 頭をぶつけた。 「んぢゃ、私貴方みたいに暇じゃないの。」 カツカツカツカツ なんなんだあの人... 頭が... 腹が...
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