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― 例えば いつか違う世界で 生まれ変わっても
「……あ、」
「Sorry.」
「……、、なんで、」
「Hello?」
空を仰いでいたために前方の人物が見えず、ぶつかってしまった。
ぶつかって倒れている人物に声をかけると、懐かしい言葉が聞こえてきた。
捨ててきたと思われても仕方がない、生まれ故郷の言葉だった。
一目見れば少年のようにも女の子にも見えるが、背丈は自分とあまり変わらず、声も多少変化を遂げていることが分かった。
服装的にも、自分とあまり変わらない年齢だということも分かった。
自分より少し茶色い髪の毛と透き通るような茶色い瞳。
『また出会っても、二人の合図は忘れないでね』
― 僕らは それぞれ 同じ様に出会い
「……なぁ、きみ…どっかで会ったことない、かな」
― 同じ様にあなたを愛すでしょう
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