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「やあ、クレア。」「よう、クレア」
二人が同時に言った。その表情は、二人共かなり冷静だ。
二人の名は、ダグリス・メゾホップキンと、ラグリス・メゾホップキンだ。
その名の通り、二人は兄弟、しかも双子だ。
眼鏡をかけていて、誰に対しても敬語を使う礼儀正しいのが、弟のラグリス。
眼鏡をかけておらず、やんちゃで態度の悪いのが、兄のダグリスだ。
「大丈夫?二人共!」
クレアが、服に付いた汚れを払う双子に駆け寄った。
双子が微かに笑った。
「大丈夫ですよ、クレア。でも、さすがに、あの兵の人数は大変でした。」
ラグリスが言った。
「あんたの嫁さんのレベル、上がってきてるから恐ぇよ。」
ダグリスが、国王に言った。国王は、また高らかに笑った。 ダグリスが生意気な口をきいたところは、気にもかけていないようだ。
「サブリーナちゃんは、おてんばじゃからのう。」
「お父様!だから、おてんばだけじゃ済まされないって…」
「…でも、ここに来る度に、武器の使い方が上手になっていく気がします。ですよね、リロ。」
ラグリスが言った。すると、胸の奥から、淡いピンクの光の塊が出てきたかと、思うと、小さな女の子のフェアリー姿になった。
髪を頭のてっぺんでお団子にし、ワンピースを着ていた。
「ソウデスネ、ラグリス。私モ、魔力ガ上ガッタ気ガシマスワ。」
と、可愛らしい声でリロが言った。
すると、リロは、魔力が上がった事を証明する為に、簡単に槍へと、姿を変えてみせた。
フェアリーが武器へと変身した。
つまり、この双子は、魔アイテムの収集を目的とするハンターである。
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