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「どうしてここに……。
それに……面識はないはずなのに」
本意でないにしろ、無意識に過去を改変した東條は男とは面識はない。
しかし、男は完全に自分を知っている素振りでにやけた顔を向けていた。
「まさかあんな偶然な展開で時間操作を使う大物に会えるとは思ってなかったぜ」
「時間操作……」
東條は感情をこめないで呟く。
男はにやにやしながら、距離を詰め始めた。
「あんたの能力ってのは俺らの間じゃレアなんだわ。
普通じゃ存在しない、取り込まなきゃないからな」
(俺らの間?
普通じゃない?
取り込む?)
近付くのと同じように、東條の足は距離をとり始めた。
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